0724-kissaten

夕方、母とドライブ。

「今日は空気が澄んでるねえ」と母が言うので、眼鏡をかけなおすと、確かに山の稜線がはっきりしているし、いつもはぼんやりしている海の向こうの街もよくみえる。

苦手な…と言うのはやめようと思いながら、やっぱり夏は苦手で、じりじり日に焼ける足元に気を取られながら、ずっと日傘で景色を覆ってしまっていたのかもしれないなあと思った。

 

頼まれていた花器を届けに、待ち合わせの喫茶店まで。

そわそわして早く着いてしまったので散歩をしていると、気になっていたカレー屋さんをみつけた。
だいたいこの辺りとは知っていたけれど、こんなところにあったとは!

通っていた画塾が目印になるし、こようと思えば次は迷わずこられそうだなあ。

なんとなく山がどこにあるからあのあたり、だとか、海が右手にあるからどっち、だとか。

いつでもなんとなく歩いてばかりいるのだけれど、歩いているとだんだん自分の中に地図ができてくるのがわかる。
し、それがたのしくて、時間があればついつい進んで迷子になってしまう。

「なんとなく」のおかげで本格的に迷子になってしまうこともあるのだけれど、懲りずにいるので まだしばらくこの悪い癖は治らない気がするな……

 

おいしいコーヒーをごちそうになりながら、お客さんとたくさんおはなしをした。

今日はこれを持ってお花屋さんに寄って帰るんですと、にこにこうれしそうに帰っていく後ろ姿をみて、やっと花器をつくり終えた実感が湧いてきたような。

秋の準備、あたらしいものを考えること、注文の品をつくること。

特別 忙しいわけではないけれど、毎日やることはある。とてもありがたいことだと思う。

落ち着いて淡々と日々を暮らす。
手元と足元に気をつけながら、ときどきは顔をあげて、進んで迷子になったりしながら街を歩く。

今年の夏はそんな風に過ごせるといいな。